イギリスで最も古いストーブ会社
ESSE社の歴史は、1854年から始まります当時の日本はまだ江戸時代(嘉永6年)。黒船に乗ったペーリーが来航し、日英和親条約が締結された年でした。
この頃、創業者のジェームス・スミスはすでにアメリカでのビジネスを成功させていましたが、家族の健康面に配慮し、故郷である英国に戻って、ストーブの製造とその販売を始めました。
持ち前の情熱と器用さもあって、彼のストーブは徐々に人気が集まりました。ジェームスはそれに奢ることなく、より美しい炎、より高い性能、よりよい暮らしへの提案という積極的な製品改良・開発を続けた結果、ESSE社は良質なストーブメーカーとして認知されていったのです。
こうした製品開発の痕跡は、現在「ESSEミュージアム」に展示され、一般公開されています。ずらりと並ぶストーブのひとつひとつに、ハンドメイドならではの味わいと、数々の思い出がたっぷりと詰まっています。
150年という時の流れの中で、いくつもの流行の波が押し寄せましたが、いかなる時にも本質的で根源的な「炎とともにある暮らし」を求めてきたことがESSE社が愛され続けた理由ではないでしょうか。
著名人に愛され続けるストーブ
ESSE社のストーブは多くの著名人から愛されてきました。
フローレンス・ナイチンゲールもその一人です。彼女は、看病に必要な熱源をクッキングストーブから得ていました。その性能の素晴らしさに感動し、ESSE社に感謝の手紙を送ったほどです。その手紙は今もなお大切に保管されています。
英国の有名な南極探検家であるスコット船長とシャクルトン船長は、厳しい南極探検において、ESSE社のクッキングストーブを使用していました。彼らが作ったストーブも、現在ESSE社の資料館に展示されています。
そして、1985年公開 007”美しき獲物たち”にESSEのストーブが登場しております。
ひたむきな姿勢と定評のある性能、そして美しい炎。さらには長く培われた技術と伝統。これらのすべてがESSE社の魅力として、今日のストーブのすべてに活かされています。
これからのESSE社も、家族の時間・空間を穏やかに暖める素朴なストーブを、ひとつひとつ丁寧に、ハンドメイドで作り上げていきます。